『Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION』に行ってきました。
長年、愛聴しているMr.Childrenのライブ『Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION』に行ってきました。
「え?北海道のツアー?今日のなら早いし昨日のなら、まぁタイムリーかなぁ」
と思った、これを読んでいる人は甘い!
行ったのは先週の土曜日4月11日の長野エムウェーブ。
遅いって、一ヶ月以上もブログを放置していた男に即時性を求めても無駄ってもなのです。(笑)というわけでネタバレを極力控えながら感想を。
『Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION』の紹介
3/14からは、全国アリーナツアー「Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION」を開催。
アルバム発売前にスタートするアリーナツアーでは25万人を動員、新曲が多数披露される前代未聞のLIVE となる。
そして迎えるツアーファイナル“6.4”、New Album「REFLECTION」を発売する。
ここにも書かれているように、発売前のアルバムに収録されている楽曲をメインとしたライブとなっていて、次の曲はどんな曲なんだろうというワクワク感が半端ないライブとなっていたが
一曲目から劇場で公開されたライブでも演奏されることなかった、一番年末から聴きたかった「fantasy」からライブが始まるという驚きの展開。BMWのCMで放送されていたこの楽曲。サビの部分だけを聴くとミドルテンポの明るめの楽曲と思わせつつ、意外と暗い楽曲。でも、サビのメロディーの綺麗さや印象の残り方は流石の一言に尽きた。
そして、初めて聴く楽曲・お馴染みの楽曲を織り交ぜながらライブは進むんだけれども、今回特にライブの特徴として特筆すべき点としては
桜井和寿さんが、ともかく喋る!!!
(これを僕は桜井和寿のナオトインティライミ化と名付けている)
何度もライブに行っているのだけれども、こんなに話す桜井和寿を見たのはおそらく初めてで観衆に向かって「今から長々と話すから座ってもいいからね」とまで・・
でも、元々話の上手な人だから今までももっと話してもいいのにと思ってたので。今まであまりMCを挟んでこなかった理由が「ライブの世界観が崩れるから」とどこかの記事で読んだ覚えがあるんだけど、今回くらい話しても全然世界観は崩れなかったし、タイミングの問題なんだろうなぁと思った。そんな眺めのMCを挟んでからの後半もグイグイかっこいい世界観で攻めてたし。
特にライブの終盤で演奏された「WALTZ」は圧巻。
このライブはまだ発売されていないアルバムの未発表曲をメインに行われている。当然、今までのように楽曲を知った上の観客とアーティストとの「お決まり」のやりとりという形はとることは少ない。特にこの「WALTZ」という楽曲は、おそらくアルバムを発売した後にツアーを行ったとしても観客はある意味「ぽかーん」と見守るだけになってしまうような楽曲。今まで発表されている楽曲で類似しているなぁ思う楽曲ならアルバム「シフクノオト」に収録されている「Pink~奇妙な夢」のような楽曲だ。この聴衆が初めて聴く楽曲を全力でパフォーマンスする姿は彼らが本当にある意味で表現したい形の真の姿なんだろうなぁと思いながら見ていた。正直、このパフォーマンスを見れただけでも大阪から長野までライブを観に行った価値があったなぁと思ったくらい。ああいう鬼気迫る、だけど滅茶苦茶しているわけではなく、すごく美しい表現は本当に心が動かされる。
今回の未発表のアルバムを引っさげてのライブツアーという壮大で偉大なアーティストのプロモーションは強烈だと思う。
このライブツアーの最終日にアルバムをリリースするというのだから、この一つ物を生み出すストーリーというのはすごいインパクトなのだ。
今後のアーティストたちのムーブメントになることは決してないと思うけれども、これを行った勇気というか挑む気持ちというのはMr.Childrenならではだなぁと思ったし、このライブを観終わってからは「早くアルバム聴きたいよう〜」って感じになっているのは事実だ。アルバムのリリースの間隔が2年以上開いているからではなくて、純粋に綺麗なメロディーとバランスのいい音楽を聴きたいという欲求が湧いてきているのだと思う。ということで、おそらく一番高いアルバムに未収録されてるデータが入っている方のアルバム買うと思います。こんなのねレンタルで我慢できるはずないし、大量に買って捨てたり使い道がなく積んだりするプラスティックの円盤とは違うので。(←ここは毒です)
ただ、一つ注文としては発売した後のツアー名が「未完」今回のツアー名が「REFLECTION」なんだけど逆でも良かったんじゃない?ってことかなぁ。今回の方がおそらく未完なんだと思うし、アルバムを発売した後アルバムに収録しきれなかった楽曲をオンラインで発売して聴ける形にしたり、限定生産のUSB盤にも収録されている楽曲をスタジアム・ドームツアーで演奏するなら、それこそが「REFLECTION」としては完成したツアーになるんだろうなぁと勝手に思ったりします。
ただただ、久しぶりのMr.Childrenは良かったし新しい彼らの音楽は素晴らしかった。
このアルバムの制作過程のどこかでのインタビューで桜井和寿さんは「僕は今まで以上に素晴らしい音楽を作ることはできないかもしれない」的なものを読んだ覚えがある。確かに以前のようにキラキラした感じは今回のアルバムにはないかもしれない。でも、メロディー、歌詞、メッセージのバランス感覚はやはり秀逸。「足音」も最初聴いた時は「??」と思ったけど、聴けば聴くほど伝わってくる。若い人に言いたいんだけど、こんな優しく人生を教えてくれたり励ましてくれる40代中盤の男なんてそうそういないんだよってこと。それだけでもね、みんな聴く価値あることに気付いてくれると思うんだけどなぁ。ラブソングだけが音楽じゃないからね。
セットリストは載せません、あしからず。
というか、未発表曲のライブ行くのに必要ないと思うのです。ですが、あえて書きます。
今回のツアーは「innocent world」やりません!!!!
これだけでも十分革命的なんですよねぇ。
早くアルバム発売日の6月4日にならないかなぁ。
「進化論」を飽きたってくらい聴いて泣きたいんだよなぁ。
YouTubeに上がってるみたいだけど我慢我慢・・・
それを心待ちに毎日頑張っていきましょうか。
余談
ライブが終わった時、桜井和寿さんが
「新しい春が来たよ〜みんな楽しんで〜」という言葉を言った。
この言葉を聞いた僕は「確かに色々ゴタゴタあったんだけど、解決したんだなぁ・・」と例の大物プロデューサーとの一件を邪推したのでした。