ドラマ「Dr.倫太郎」3話のあらすじと感想
「Dr.倫太郎」3話のあらすじと感想
第3話の要点と流れ
- 行政府報道長官・池正行(石橋蓮司)の車の中で、池と倫太郎が会話。相当な信頼を倫太郎は得ているらしくフランクな空気。「記者の中に意地悪なのが二人いる。あいつたちは宇宙人だ。守れるバリアがほしい」という池に倫太郎は鼻がスイッチですとアドバイス、鼻を押しまくる。
- 前回のデート(厳密には夢乃のお金を引き出すための行動)の時に倫太郎は夢乃に「よかったら、一度診察室で来てみませんか?」と言ったことを思い、みんなが昼食に誘うも倫太郎だけ診察室から動かず。
- その時、夢乃に振り込んだ300万円が話題になるが、倫太郎は返金されたと説明。研修医・福原大策が「さらに大きな額を引き出すための手口かも」という。
- 診察室で待つも来ません。
- 病院に階段から転落して搬送された女性・弓子についてカンファレンス。この際、幼馴染で外科医である水島百合子から過去の治療履歴からみてDVの疑いがあるとの意見が出る。が、病院内で過去に警察にDVの疑いで通報するも、それが訴訟沙汰になっていて、経営陣は否定的。
- 倫太郎は、話をしたいと弓子を対話。弓子はDVを否定。でも、何か隠してる感じ。
- 置屋にて、クズい女・相沢るり子から700万円を早く払えという電話にキレる夢乃。その様子を見て置屋の女将・益田伊久美(余貴美子)が夢乃に事情を聞くと「倫太郎がしつこい」と嘘の回答。
- 後日、置屋の女将が診察室に登場。理事長も同伴。夢乃のついた嘘で理事長キレ気味。ついでに、今回のDV疑惑については夫が警視庁の人間だから関わるなと強く釘を刺される。
- 研修医・川上葉子は今回の一件に強く自分の意見を主張する。
- その理由が初めて担当した患者を救うことができなかったという思いから。
- 夫である司と話す倫太郎。どうも、仕事上のストレスが相当高そうな感じ。
- 夢乃から電話。
- 倫太郎の家の前で夢乃が待っていて、帰宅早々抱きつく&理事長がキレたことの言い訳。
- 倫太郎の家に上がると夢乃は700万を貸してほしいと土下座。
- クズい相沢るり子からの要求が厳しいらしい。質屋にバックを売りに行く夢乃のシーンもあった。
- 700万円はタダで貸してとは言わないと夢乃。身を捧げるとのこと。
- そのやりとりの最中、幼馴染の百合子が倫太郎の家に来る。若干、もめる。
- 夢乃は洗面所で倫太郎と百合子の会話を聞きながら、鏡に映る自分を見て怯え無言で帰っていく。
- 倫太郎は「SOS」のサインが出ているのに気づかないふりはできないという。
- 中学生当時の倫太郎の回想。荒れた台所と怯えたような様子のおかしい母親の描写。
- 理事長室にお呼び出し。精神科医をつけられたことで妻・弓子が夫のDVを疑われていることを察知。転院を希望する。再度、この件に関わることを禁止される。
- 病院の宿直室に寝泊まりする夫・司を監視していた研修医の葉子と福原は明け方に司が叫ぶ声と暴れる音を聞いたという。宿直室のスチール製のロッカーには拳の跡が。
- 倫太郎は、宿直室に空きがないのでという嘘の理由で夫・司と同じ宿直室で寝ることにする。
- 夜中、突然怒鳴り声と暴れる司。その様子を見ようとした倫太郎は鼻を蹴られる。
- 司を診察室に招く。
- 倫太郎は「レム睡眠行動障害」である可能性を司に告げる。と同時に、この病気は治る病気であることも告げ、病気の引き金になるのはストレスである可能性も伝える。
- 夫・司も実は薄々だが妻が怪我をするのは自分のせいでは?と思っていたが言い出せなかった。
- 病気と向き合い、妻と本当の幸せを考えるようになる司。
- 夢乃に「あなたは一人じゃありませんよ、一緒にお茶でもしましょう」とメッセージを倫太郎は送る。
- 政治家への不正献金がニュースに。その隠匿の罪で夫・司は逮捕される。
- 大きなストレスの原因はこれだった。仕事のストレスじゃなく、隠匿に関わっていたストレスがノンレム睡眠行動障害の原因だったのだ。
- 夫の逮捕に妻・弓子ブチ切れ。
- 本当の幸せを求めてくださいと倫太郎がなだめる。
- 転院あっさり取り下げ。なんか、倫太郎の評価上がったっぽい。
- 芸者姿ではない夢乃が猫背の別人モードで病院へ倫太郎を尋ねてくる。
第3話の感想
DVの話かと思いきや「レム睡眠行動障害」という結末。このレム睡眠行動障害は寝言や寝相といったレベルではなく怒鳴ったり何もない場所を殴ったり蹴ったりするそうで、夢遊病の激しいバージョンらしい。50歳以上の男性の発症率が高く本人に自覚症状があまりないため周囲の発見が病気の発見となるらしい。一人で暮らしていると、気づかないから自分も怖いなぁと思いながら見ていた。
今回の放送回の流れを見ていると、比較的症例の少ない精神科的な事案は病院内のこととして扱い、みんなの身近にあるような心理的な病巣は倫太郎と夢乃との関係性で扱うのだろうなぁと思った。倫太郎の過去、夢乃の過去を通じて。
前回の感想で書いた、ドラマとしての比率は今回はいい感じで8対2くらいの割合だった気がする。これくらいの方が、見ている側としても「次、どうなるの??」という気持ちになる。
余談だけど、僕の周りで精神的な病を発病する人は何故か僕のところに話にくる。そのおかげで僕は心理学や精神医学を沢山学んだ。ただ、ちゃんとした勉強はしていないが自分を相手を守るために最低限の知識を身につけようと本を読んだり、大学で学んだ友人から教えてもらったり。
このドラマでもよく出てくる倫太郎のセリフ「頑張らないでください」と「あなたは一人じゃない」は基本中の基本なのだけれども、この縛りのある会話というのは本当に頭を使うし疲れる。人間がいかにいい加減に会話しているかいつも考えさせられる。一人じゃないと言いながら、あなたの気持ちがわかるから一緒に頑張ろうとは伝えられないもどかしさについては、いつまでたっても慣れることはない。同調して共感しても限界があるし最後は「お前に何がわかるんだ」と言われることも多い。ドラマの中の倫太郎のように自分からその二つのセリフを主題にして人と接するのは勇気がいることだよなぁと思いながら今回は見ていた。他人の全てを受け入れるというのは、本当に大変なことだ。
珍しく、第3話まで見た。はてさて、どこまで続けられるかなぁ・・・それもドラマの内容次第かな。でも、自分の傾向としてはふんわりした話が好きなんだなぁと実感するのでした。