七転八起DAYS

転んだままずっと起き上がれない人間の些細な日常と思うところ

Mr.Childrenの映画「REFLECTION」の感想

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ファンクラブ限定のムビチケ。ちなみに僕は当日券でした。

遅ればせながら、Mr.Childrenの映画「REFLECTION」を見てきたので感想と思うところを。

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ん?この衣装劇中で見たかなぁ・・・・・・・・・

 

映画のあらすじ

2014年9月、Mr.Childrenとして初となるファンクラブ限定ツアー、
Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年祭ファンクラブツアー」が開催された。
会場はリミテッドライブに相応しい、久しぶりのライブハウスという空間。
そこで披露されたのは、会場に集まった観客たちを驚かせた多種多様な未発表音源の数々。
初めてその楽曲群に触れた初期衝動で会場は包まれ、
まさしく“体感”というにふさわしいライブと、新しいMr.Childrenの姿がそこにはあった。
その希少なライブ映像が、LIVE FILMとして劇場公開される。ステージと客席は互いの想いが重なり合う距離感。
多くの未発表音源で構成された新たな挑戦ともいえるライブ映像と音楽を、
映画館という最高環境で体感することで、まるで最前列でライブに参加しているかのような感覚をもたらせてくれる。
それが『Mr.Children REFLECTION』。
本作を通じてMr.Childrenの最新音楽に触れることは、
2015年3月から開催されるアリーナツアーへのより深い理解、そしてニューアルバムのリリースをも強く予感させる。


映画『Mr.Children REFLECTION』公式サイトより

 

ネタバレは極力書かない。なぜなら、たまたまこのサイトに出会った人の中にMr.Childrenのファンがいて3月から始まるライブまで何の情報も入れたくない人、ライブには外れたけど6月に発売されるアルバムを楽しみにしている人がいるかもしれないから。そうしたいくらい今回の劇中でのMr.Childrenの未発表楽曲はある意味新鮮で新しいMr.Childrenだったから。

 

いつもの今までのMr.Childrenを期待していると違和感を覚えるかもしれない。ドームのような大きな会場で壮大な世界観を描いていたのとは違う

荒削りで、青臭くって、もがき苦しんで葛藤してて・・でも、芯はぶれない新しいMr.Children

 

「決意表明」

一言で言うとそういう映画。

そして、やっぱりミスチルはスゲェ。

 

映画を観た感想としては、これだけ音楽業界においてビックネームであるMr.Childrenがここまで挑戦的なことをするのだなぁと感じた。それと、かなりの固定的なファンを抱えているアーティストがメディアへの露出やプローモーションを行わず未発表の曲を発表する勇気は凄いなぁと。

 

Mr.Childrenくらいの実績も歴史もあるアーティストになるとライブという空間は、ある意味ファンの集い、好きで好きでたまんない人たちが集まり、いわばMr.Childrenを聴きまくってMr.Childrenの楽曲に対しての知識を相当に持った人たちの「寄り合い」みたいな空間になる。この曲が流れたら、こうなるみたいな流れもわかってたり「あー、これ好き!聴きたかったんだ、感激」みたいな感情になったり。今回劇中で桜井和寿は語っていた「ファンの前だから甘えて・・・」的なことを。だから、未発表の曲を演奏できると。でも、これって逆に凄く勇気いらない?って僕は思った。ライブの観客が「ポカーン」とする可能性もあるわけだから。しかも、今回のツアーライブはアルバムのリリースがライブが全て終わってからというのだから。新しい形を模索してと表現していたけど、「模索」というより完全な「挑戦」だと思う。「実験」という枠すら超えてると思う。

 

昨年、所属していた事務所から分社という形で新しい事務所に移ったMr.Children。その中で今まで蜜月の関係だったプロデューサーとの決別等の報道が流れた。「足音〜Be Strong」の楽曲が発表された時、その自分の気持ちを歌っているのでは?と話題にもなったが、今回の未発表曲たちは、本当に桜井和寿自身の葛藤や気持ちが色濃く表れていたように思えた。Mr.Childrenというバンドの作品は、本当にその時その時の自分たちの状態や環境を音楽で表現する。一定の「これこそMr.Children」という既製品を作り続けない。正直、一連の報道で流れたような裏事情はどうだっていい。何より本当か嘘かわからないのだから。今は迷ったり、悩んだり、苦しんだり、新しい環境や条件を突破してやるんだという音楽を聴かせてくれるんだなぁと思いながら劇場の響きのいい音響で聴きながら思った。と、同時に正直な人だなぁと思ったのも事実(笑)「全部言っちゃってるみたいなもんだよなぁ」と歌詞を聴いていて思ったし。サウンド面でも正直な感じでギターの音、ベースの音、ドラムの音が活き活きしてましたし(笑)。本当にバンドサウンドで懐かしい感じ。

 

 少しタイトなスケジュールの中、観に行ったのだけど行っておいて本当に良かった。だって、この映画は、環境も状況も変わったMr.Childrenの「決意表明」みたいなもんだったから。昔からのファンで新しいMr.Childrenを聴いてみたい人・見て感じたい人は上映期間の終わりが迫ってきたので是非とも映画館に足を運んでみてはどうでしょうか?楽曲の感想はアルバムが出てからにしましょうか。4月にライブも行きますので、その時にまたネタバレのない感想を書けたらいいなぁと思います。

 

MCの中で所々、曲のタイトルを言ったり楽曲の背景と説明をするのですが、数曲タイトルが告げられないまま演奏される曲があります。見終わった後や、知人と語るときに「あーあの◯◯って曲のあとの〜」という会話にならないでも済みます。エンドロールの時にちゃんと劇中のセットリストが表示されますから、ご安心を。

 

それと、スタッフロールの一番最後に出る文字を見れば

これが僕が文中で書いたMr.Childrenの「決意表明」だな?とわかるはずです。

「足音〜Be Strong」の歌詞の内容を詮索するよりも明確ですからね。

 

 

 

ただ、ファンの中でも色々この公開方法は論議されていて

「ファンクラブ限定のライブだったのに、限定の意味がない」とか

「予想はついてたけど、お金儲け?」とか・・・

僕は単純な人間だから「ライブ行けなかったけど、映画館で観られるの?聴けるの?ラッキー」ぐらいにしか思わないけど。小難しく斜めから見て正論っぽいこというのが最近流行ってるのかなぁ。

 

僕的には満足な映画でした。

今回の音作りとかライブ中の演奏でのやり取りを見ていると、やっぱりこの四人でMr.Childrenなんだなぁってつくづく思うのでした。