苦手なことを始めてみる
この年齢になって、苦手なことを始めるのは苦痛なのである。
自分の得意なことや自分に都合のいいことに囲まれて、ある程度生きていける年齢になっているから、その辛さは半端のないものになる。
昨年の末に、親交のある郵便局町さんから観光地にあるようなスタンプを作って欲しいという依頼があった。僕は二つ返事でわかりましたと答えたんだけど、今まで通りの手書きを主体にしたものならそれもすぐにできたと思う。
ただ、今はデジタルの時代だ。うん、この表現自体がオッサンテイスト全開なのである。
オリジナルデザインの印鑑を作るために業者に入稿する方法としては
- 写真を無効に加工してもらう
- illustratorのデータを入稿してそのまま作成してもらう
という方法が主だった。
写真は使うという方法は今回の依頼のコンセプトから無理。となると・・・
illustratorを用いてのデザインデータの作成という選択肢しかなくなる。illustratorというソフトはadobe社から発売されている、ご存知プロ御用達のデザインソフト。
若い時、同じように時代はデジタルだ!!と思った僕は大阪府が主催しているIT講義の一つのillustrator講座超初心者教室に一度行った。ここで、なんかいい感じなら自分の絵にも活かしていこうという軽い気持ちで行ったのだ。Photoshopは大学の研究室で触っていて、そこでもレタッチや自分の描いた絵をスキャンして色をつけたりしていた。ふむふむ、この延長かと思って行ったのが大きな間違いだった。なぜか、この講義で上手くというか、自分の思った通りに絵が描けないストレスがトラウマとなりillustratorというソフトからは逃げ回ってしまった。
誤解を生まないために言っておくけれども、大阪のIT講座の内容は初心者にもわかりやすく、すごく丁寧でしっかりしたものだった。僕にその時、そのソフトのフィーリングが合わなかっただけなのだ。
しかし、今回はそうも言っていられない。とりあえず、体験版をダウンロードして触ってみる。触ってみる・・・・みるんだけど・・・・
やはり、全然使えない。ただ、今回の救いはプロで食べてきたというillustrator使いがいるのだ。この年で新しいことを始めるのは確かに面白くない部分も多いけど、ずっと同じも面白くないし新しい発見もあるかもしれない。
で、頑張って書いたのがこれ。右側のはペンツールで描いた落書きなので意味がないのです。
やれやれ、この歳からどこまで伸びるのかな〜